腎臓病の早期発見

糸球体濾過の機能検査など

 

 

腎臓病の検査には、たんぱく尿の検査やX線検査などのほかにもさまざまな検査が行われ、腎臓病や、その他の疾患の可能性を調べます。

 

 

●検査名・・・クリアランス検査(Ccr)

 

・検査の内容・・・糸球体濾過値を調べる検査です。
・正常値と異常の場合の疑われる病気・・・糸球体濾過値が100ml/ 分が正常値とされ、それより高値だと、妊娠、初期の糖尿病が疑われます。一方それよりも低値の場合は、腎炎などが疑われます。

 

 

●検査名・・・濃縮検査(フィッシュバーグ濃縮検査)

 

・検査の内容・・・早朝3回尿を採取し、その比重または浸透圧を測定します。
・正常値と異常の場合の疑われる病気・・・比重が1.023以上、浸透圧800mOsm/kg以下が正常です。低下すると、尿細管の機能低下を呈する疾患や、尿崩症(にょうほうしょう)が疑われます。

 

 

●検査名・・・血清尿素窒素検査(BUN)

 

・検査の内容・・・糸球体濾過機能をしらべる検査です。
・正常値と異常の場合の疑われる病気・・・10~15mg/dlが正常とされます。それよりも高値の場合は、タンパク質の大量摂取、腎機能低下が疑われます。一方、それより低値の場合は、妊娠、肝不全の可能性があります。

 

 

●検査名・・・血清クレアチニン

 

・検査の内容・・・糸球体濾過機能をしらべる検査です。
・正常値と異常の場合の疑われる病気・・・男性の場合は、0.8~1.3mg/dl、女性の場合は、0.5~0.9mg/dlが正常値です。それよりも高値の場合、腎不全、うっ血性心不全などが疑われます。