腎臓病の早期発見

腎臓の異常を知る

 

 

腎臓は、尿を排泄するはたらきもありますが、逆に体内に必要な成分は再吸収するはたらきもあります。ということは、必ずしも、尿が多ければ腎臓が活発によく機能しているということでもなく、かといって尿が少なければいいというわけでもなさそうです。また、尿の色を観察していると、朝起きたときの1ばんの尿は、色が濃いように感じませんか?程度にもよりますが、これは特殊な場合を除いて、まず心配ないことが多いようです。老廃物がたくさん出ている・・・つまり、腎臓が活発に機能している、ということでむしろ良いことの証明です。

 

 

このように腎臓の機能のよしあしは、普段の生活のなかではなかなかわかりません。なかなか警告サインを出してくれない腎臓が、手遅れの状態まで病に侵されないよう、日ごろから高血圧など、腎臓に負担をかける成人病に注意し、適切な検査を受けることが必要です。

 

 

腎臓病の検査には、尿検査、腎機能検査、のほか、X線検査や血液検査も行います。

 

 

1.病気の場所を知るための検査・・・尿検査、X線検査、など。
2.腎臓の機能の程度を知るための検査・・・腎機能検査
3.体液の異常の程度を知るための検査・・・血液検査

 

 

この尿検査とは、尿のPH、尿の量を調べます。腎機能検査というのは、PSP検査(排泄試験)とGFR検査(糸球体濾過値)です。そして腎臓病の血液検査というのは、主に血清尿素窒素(BUN)と血清クレアチニンです。これらは腎不全になると値が高くなることから、腎機能を知る重要なバロメーターになるのです。